大阪府津波浸水想定が示す最大クラス(マグニチュード9クラスのL2津波)のシミュレーションにおいて、大阪湾における津波の高さは最大約5メートルに達すると試算されています。太平洋側の高知県や和歌山県沿岸部を襲う10〜20メートル超の津波と比較すると数値上は低く見えるものの、大都市特有の構造がその危険度を跳ね上げます。
大阪平野の沿岸部や河口付近には、満潮面の高さより低い土地である海抜ゼロメートル地帯が広範囲に存在します。過去の高潮対策によって築かれた防潮堤や堤防によって守られている地域が多く、ひとたび津波が防護ラインを越堤・決壊させた場合、海水が一気に市街地深くまで流れ込み、長期間水が引かない事態に陥ります。
2026年最新の被害想定まとめにおいても、単なる波の高さだけでなく、地震の激しい揺れによる堤防の地盤沈下や液状化現象、そして津波の引き波・押し波が繰り返されることによる都市機能の麻痺が深刻な脅威として指摘されています。