青果コーナーの主役は、泥がついたままのみずみずしい地元野菜だ。葉先までピンと張ったホウレンソウや、甘みをぎゅっと蓄えた根菜類が所狭しと並ぶ。これらは秋田おばこ農業協同組合(JA秋田おばこ)に所属する地元生産者たちから、毎朝直接運び込まれている。
流通にかかる時間を極限まで縮めたこの仕組みは、都市型店舗でありながら活気ある産地直送市場そのものだ。集荷場を経由して何日も棚に置かれる野菜とは、歯ごたえも香りもまるで違う。「昨晩収穫されたばかりの野菜が、翌朝9時には棚に並ぶ。地元生産者の顔が見えるからこそ、安心感と鮮度が桁違いなんです」と売り場の担当者は胸を張る。地産地消の理想形が、ここでは日常の風景として完全に定着している。