最悪のシナリオは、流しのタクシーに現金で乗り、領収書をもらわず、さらにスマートフォンそのものを車内に置き忘れたケースだろう。手元に手がかりが一切ないように思えるが、プロの捜索ルートを使えばまだ道はある。
まずはクレジットカードや交通系ICカードの履歴照会だ。もし決済をキャッシュレスで行っていたなら、カード会社の利用速報やWeb明細を確認する。そこには「加盟店コード」や「決済代行会社名」が記録されており、カード会社デスクへ問い合わせることで利用したタクシー会社を絞り込めるケースがある。
完全に現金決済だった場合は、タイムラインの正確な再現が命綱となる。「何時何分に、どの交差点(または施設前)から乗車し、どこで降りたか」「車両のボディカラーは何色だったか(黒、黄色、チェッカー柄、行灯の形状など)」。これらの詳細をメモにまとめ、東京23区内・武蔵野市・三鷹市エリアであれば公益財団法人東京タクシーセンターへ、その他の地域であれば管轄エリアの主要タクシー会社数社へ一括で問い合わせを入れる。また、降車地点周辺の防犯カメラ映像の確認を視野に入れ、速やかに警察へ相談することも決定打になり得る。