猛暑が深刻化する近年の夏。甲子園でも「朝夕二部制」の日程が定着し、選手たちの体力的負荷はピークに達する。一人の絶対的エースに頼り切る勝ちパターンは、もはや過去の遺物だ。タフな大会を勝ち抜くには、計画的な継投と完璧なコンディショニングが欠かせない。
天理は投手陣の層を極限まで厚くした。タイプの異なる実力派投手を複数用意し、相手打線との相性や球数制限を考慮しながら、機械のように冷静な継投を行う。ベンチ裏での急速冷却デバイスの導入や、水分・栄養補給の徹底管理。酷暑の中でも終盤まで球威が落ちないタフネスは、こうした裏付けから生まれている。