文部科学省の各種データが示す通り、大学をはじめとする高等教育機関への進学率は高水準を維持しており、学生生活の終わりを見届ける保護者の出席率は年々上昇傾向にある。かつては「親が出るのは過保護ではないか」と躊躇する声も聞かれたが、今や大規模なホールを貸し切るマンモス校からアットホームな単科大学まで、保護者席が満席になる光景は日常となった。
大人同士の関係性へと変化した親子が集う場だからこそ、保護者席の雰囲気も高校までの一体感とは少し異なる。落ち着いた大人の社交場としての性格を帯びており、周囲の視線も「きちんとした大人としての身だしなみ」に向けられる。過剰に着飾る必要はないが、ラフな普段着での参列は会場の厳かな空気を損ねかねない。