初期投資を抑えたい場合、「Google Analytics for Firebase」や各広告媒体が提供する無料ツールでの運用を検討するケースも少なくありません。しかし、無料ツールと有料MMPの間には、明確な機能境界が存在します。
Firebaseなどの無料ツールは、アプリ内の行動ログ分析、クラッシュレポート、基本的なイベント計測において非常に優れた性能を発揮します。自社開発のオウンド施策や単一メディアのオーガニック流入を把握する目的であれば、無料ツールでも十分なデータ収集が可能です。
一方、以下のような要件が発生した段階で、無料ツールの運用は限界を迎えます。
有料ツールが必要となる境界線:
・複数媒体への有料広告出稿:媒体を横断した重複排除と中立なアトリビューション判定は、各媒体固有の管理画面やFirebase単体では完結しません。
・高度なディープリンク制御:SNSやWeb広告をクリックした際に、アプリ内の特定商品ページやキャンペーン画面へ直接遷移させる動的リンクの生成・計測には、専用ソリューションが不可欠です。
・広告データの広告主側へのリアルタイム連携:ローデータを自社サーバーやDWH(データウェアハウス)へ自動連携し、自社BIツールで即座に分析する運用は、有料ツールのAPI連携によってのみ円滑に機能します。