彼女のグラビア史を語る上で欠かせないのが、講談社をはじめとする大手出版社からリリースされた数々の写真集だ。単なる露出にとどまらない大胆なコンセプチュアル・ワークは、カルチャーシーンに強烈な衝撃を与えた。
当時の撮影現場を知る関係者が語る、伝説的なエピソードがある。過酷な寒風が吹き荒れるロケ地で、スタッフが撮影の中断を提案した際、彼女は「この荒涼とした光景の中でしか撮れない表情がある」と自らシャッターを切るよう求めたという。衣装のドレープひとつ、光の落ちる角度ひとつにまで自ら意見を出し、カメラマンと火花を散らしながら作品を創り上げる。妥協を許さないストイックなプロフェッショナリズムこそが、今なお名作として語り継がれる奇跡のカットを生み出す原動力だった。