彼の存在感を語る上で外せないのが、類まれなる血筋のドラマ性だ。父・小泉純一郎元首相が見せた劇場型政治のDNAは、息子の所作や声のトーンに確かに受け継がれている。ワンフレーズで大衆の感情を掴む話術の鋭さは、父譲りの天賦の才と言っていい。
一方で、実兄である俳優・小泉孝太郎との関係性も、彼のパブリックイメージに温かみを与えている。芸能界の第一線で活躍する兄の端正な佇まいと、政治の世界で泥臭く戦う弟の緊張感。兄弟が醸し出す爽やかさと誠実なキャラクターの親和性は、お茶の間への浸透力を桁違いに押し上げる要因となった。人物評伝の観点から見ても、これほど大衆の物語消費意欲を刺激する一族は稀有である。