ネット上の言説において、竹達彩奈はしばしば「ツンデレ専門声優」「妹キャラ枠」と一括りにされがちですが、これは彼女のキャリア全体を見渡した際、明らかな誤解といえます。
実際の出演リストを精査すると、彼女はキャリアの早い段階から極めて多様なキャラクターに挑戦してきました。『ベルセルク』のエリカのような素朴な少女から、『ポプテピピック』での破天荒なギャグ演技、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』のフレデリカのような飄々とした参謀役、さらにはサスペンス作品での狂気を孕んだ悪役まで、演じるレンジは年々拡大しています。
「ツンデレのイメージが先行しすぎた時期は、自分の声にコンプレックスを感じることもあった」という過去の告白にもあるように、声質の固有性に甘んじることなく、ブレスの使い方やセリフの間、声のトーンを緻密にコントロールする技術を磨き上げた結果が、現在の幅広い役柄の獲得につながっています。