物語のクライマックスとなる『無限城編』では、鬼殺隊と十二鬼月の長きにわたる因縁がすべて清算されます。アフレコ現場の取材レポートや特番でのキャスト陣の証言によると、現場には凄まじい緊張感が漂っており、炭治郎役の花江夏樹氏は「声が枯れる限界を超えて魂を削るような収録だった」と振り返っています。
無限城で繰り広げられる激闘には、それぞれのキャラクターが命を賭して戦う「明確な理由」が存在します。
胡蝶しのぶ vs 童磨:姉・カナエの仇である童磨に対し、しのぶは自らの小柄な体躯を逆手に取り、全身に藤の花の毒を巡らせて自らを喰らわせるという捨て身の策を敢行。その意思は継子であるカナヲと伊之助へと引き継がれました。単なる自己犠牲ではなく、理詰めで仇を討つ強い執念の結実です。
炭治郎・義勇 vs 猗窩座:煉獄杏寿郎の仇である猗窩座との再戦。炭治郎は父から学んだ「透き通る世界」と「無我の境地」に到達し、猗窩座の闘気感知を無力化。猗窩座自身も人間時代の記憶(恋雪や師匠との過去)を取り戻し、自ら技を放って消滅を選ぶという、敵味方の魂の救済が描かれました。
鬼殺隊連合 vs 黒死牟:岩柱・悲鳴嶼、風柱・実弥、霞柱・無一郎、玄弥の4名が総力戦を展開。無一郎と玄弥という若き世代が自らの命を散らしながら隙を作り出し、最強の上弦を打倒します。弟・縁壱への嫉妬に狂った黒死牟の最期は、才能と執着の残酷さを浮き彫りにしました。
SNSやコミュニティ上でも「単なるキャラクターの退場ではなく、意志の継承として描かれているからこそ涙が止まらない」「死亡理由の一つひとつに無駄がない」と絶賛されており、悲劇性の中に宿るカタルシスが高く評価されています。