メジャーリーグで巨額の富を手にした大谷選手は、かつて両親へ「実家を新しく建て替えてプレゼントしたい」と申し出たことがあると報じられています。親孝行として新築の豪邸を贈るプロスポーツ選手は決して珍しくありません。しかし、父・大谷徹さんと母・加代子さんは、この提案を即座に、かつきっぱりと断りました。
当時の報道や関係者への取材によると、父の徹さんは「まだ自分たちには働ける手足がある。息子の稼いだお金で大きな家に住む理由はない」という趣旨の言葉を口にしたとされています。大谷選手からの金銭的援助に頼ることなく、自分たちの暮らしは自分たちの身の丈に合った収入で営むという、職人気質の矜持がそこにはありました。
結局、老朽化が進んでいた箇所の大規模修繕や耐震性を高めるための実家リフォームが行われましたが、その費用すらも「自分たちの貯蓄の範囲内」で支払ったと伝えられています。子どもがどれほど大成しようとも、親としての立場を利用して甘えることは一切しない。この徹底した距離感こそが、大谷翔平という人格の根底を形作った最大の要素といえます。