鬼殺隊の解散後、二人が歩んだ余生は穏やかで幸福に満ちたものでした。『鬼殺隊見聞録・弐』に収録された「炭治郎の近況報告書」によると、善逸は炭治郎や伊之助とともに農作業や炭焼きを手伝いながら、自らの体験を誇張を交えて記した私小説『善逸伝』の執筆に勤しんでいました。
同居生活中、善逸は禰豆子に美味しいものを食べさせるために奔走し、四季折々の美しい風景を一緒に見て回るなど、失われていた日常を一つひとつ取り戻すかのように慈しみました。炭治郎という過保護な兄に見守られながらも、善逸の誠実な働きぶりと家族を愛する姿勢は、竈門家の全員から完全に認められていきます。
その後、二人は正式に祝言を挙げ、我妻家を興しました。激動の戦火をくぐり抜けた二人は、穏やかな大正・昭和の時代を共に寄り添い、天寿を全うするまで深い絆で結ばれていたことが窺えます。