かつては「妊活=妊娠を望んでからの行動」と捉えられがちだったが、現在の医学界における常識は大きく変化している。厚生労働省や日本産婦人科学会が積極的に推進するのが、「将来の妊娠を考慮した健康管理」すなわち妊活・プレコンセプションケアの概念だ。女性の胎内環境は、妊娠が判明する以前の段階から胎児の発育に極めて強い影響を与える。
とりわけ重要なのが葉酸の摂取タイミングである。胎児の神経管閉鎖障害を予防するためには、妊娠が発覚してからではなく、妊娠の少なくとも1ヶ月以上前から十分な葉酸を血中に満たしておくことが望ましいとされる。だが、日常の食事だけで必要量を網羅するのは容易ではない。専門学会や行政が推奨するガイドラインに基づき、適切な栄養補給と並行して、体重管理や禁煙、アルコールの制限などを習慣化することが、未来の母体と赤ちゃんの健やかな成長を守る鍵となる。