今回の騒動の背景には、日本の化粧品産業全体を揺るがす構造変化が存在する。特にプチプラコスメの領域は、過去数年で最も競争が過熱しているジャンルだ。毎月のように新しいインディーズブランドやSNS発のコスメが誕生し、消費者の移り気なニーズを満たそうと凌ぎを削っている。
かつて欧米の伝統的ブランドが持っていた優位性は、急速に変化するトレンドの波に洗われている。コティのようなグローバル企業も、限られた棚面積の中で利益率の高い商品へリソースを集中せざるを得ない。リンメルの売り場縮小は、激変する日本のコスメ市場で生き残るための合理的な選択の一環とも言える。