大学の講義室を飛び出し、より広い言論空間へと踏み出した姿勢も印象的だ。TBS系『サンデーモーニング』での解説や、NHKの教養・ドキュメンタリー番組における発言は、複雑な社会問題を一刀両断する切れ味を持つ。政治、ジェンダー、環境問題に至るまで、その論理は常に歴史的知性に根ざしている。
メディアを通じた精力的な社会評論は、専門知を市民に開く実践そのものだ。難解な学術用語に逃げることなく、誰もが直感的に理解できる言葉で本質を突く。この姿勢が、多くの視聴者や読者から厚い信頼を寄せられる理由となっている。