土日の夜なら1人2万円を下らない高級フレンチや老舗割烹。そんな憧れの名店が、平日の昼に限って2000円前後の破格メニューを出している光景をご存知だろうか。一見すると商売成り立ちの計算が合わないように思えるが、ここには店舗側の緻密な損益計算が隠されている。
仕入れルートを確保し続けるため、料理店は平日のランチタイムであっても厨房の手を止めるわけにはいかない。週末のメイン食材の端材や、その日の朝に市場から一括仕入れした一級品を仕込みに回すことで、原価を抑えつつ圧巻のクオリティを実現しているのだ。一流シェフの手仕事をリーズナブルに体験できるこの「平日限定プレミアム」は、目の肥えたグルメたちの間で争奪戦となっている。