事件は2026年7月8日午前11時31分頃、近鉄大和西大寺駅北口のロータリー付近で発生しました。参議院議員選挙の応援演説を行っていた安倍元首相の背後から山上被告が接近し、自作の銃器でわずか数メートルの至近距離から2発を発射。2発目の凶弾が安倍元首相の首および心臓に達し、搬送先の奈良県立医科大学附属病院で同日夕方に死亡が確認されました。
この事件では、現場における奈良県警および警視庁SP(要人警護員)の警備体制の不備が厳しく追及されました。演説直前に急遽変更された警護計画において、背後の車道側に対する警戒員配置の不備、後方からの不審者接近を容易に許した視野の死角、そして1発目の銃声が響いた瞬間に要人を即座に地面へ伏せさせたり防弾盾で覆うといった初動対応の遅れが警察庁の検証報告書でも明白に指摘されています。この重大な失態を受け、当時の警察庁長官および奈良県警本部長が辞任に追い込まれ、要人警護の基本方針が根本から見直される契機となりました。