妊娠中の女性の身体は、非妊娠時とはまったく異なる生理的状態にある。血管は拡張し、血液量は増大し、ホルモンバランスは激変する。こうした変化のなかで、安易なリフレクソロジーを行うことのリスクを、現場の産婦人科専門医は強く懸念している。
日本産科婦人科学会の関係者も指摘するように、妊婦に対する強い圧迫刺激は単なる揉み返しで済まない場合がある。特に妊娠中期から後期にかけては、子宮の増大に伴い下大静脈が圧迫され、静脈血の還流が滞りやすい。ここで強い足裏施術を加えると、循環器系に急激な負荷がかかるのだ。「気持ちいいから大丈夫」という素人判断が、取り返しのつかない事態を招く恐怖がある。