原作者の尼子騒兵衛が築き上げた壮大な忍術考証と、脚本を担当した阪口和久の鋭利な構成力。この二つの才能が融合したことで、忍術学園という舞台の持つ「二面性」が鮮明に浮かび上がった。
忍術学園は、無邪気な少年たちが集う学び舎であると同時に、戦国乱世を生き抜くための諜報員を育てる過酷な養成機関でもある。子どもたちに人を欺く術を教えなければならない土井先生の葛藤。そして、戦災孤児として生き延びるために忍びを目指す生徒たち。ギャグの裏側に隠されていたシリアスな命題を真正面から描いたからこそ、物語は大人たちの胸を強く打つのだ。