ハンドミキサーで10分以上腕を振るう時代は終わった。「フードプロセッサー」のウィスク(泡立て用パーツ)を駆使すれば、わずか数分でプロレベルのキメ細やかなフォームが完成する。全卵と砂糖を投入し、スピードを一定に保って回転させるだけで、白っぽくもったりとした理想的なリボン状の生地が立ち上がる。
この作業の精度こそが、最終的なスポンジケーキの弾力と「ふわふわ感」を決定づける。フードプロセッサーが作り出す気泡は粒が揃っており、熱を加えた際に一斉に膨張する性質を持つ。泡立て不足によるずっしりとした重い仕上がりや、逆に大泡による粗い食感を防ぐ意味でも、文明の利器を賢く使いこなすことが成功への最短ルートと言えるだろう。