池袋サンシャインシティがオカルトや不吉な噂と結び付けられやすい最大の理由は、その土地が持つ重厚な歴史にあります。この広大な敷地は、かつて第二次世界大戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)で戦犯とされた指導者たちが収容され、東條英機をはじめとする死刑囚の刑が執行された「巣鴨プリズン(巣鴨刑務所)」の跡地です。
1971年に刑務所が閉鎖され、池袋の副都心再開発の目玉として建設されたのが現在のサンシャインシティです。隣接する東池袋中央公園には、現在も「永久平和を願って」と刻まれた慰霊碑が静かに佇んでいます。
こうした特異な歴史的背景があるため、ビル内でトラブルや不審な出来事が起きるたびに、「歴史的な因縁があるのではないか」「いわくつきの土地だから事件が起きる」といったオカルトめいた言説がネット掲示板やSNSで語り継がれてきました。しかし、科学的な根拠は一切なく、都心有数の巨大ターミナルに隣接し日々数十万人が行き交うマンモス施設であるがゆえに、偶発的な人間関係の摩擦やトラブルが可視化されやすいというのが現実的な真相です。