丸山被告の実家であり、150年以上の歴史を誇った「笑亀酒造」もまた、事件によって壊滅的な打撃を受けました。
事件直後、代表者逮捕の報道が流れると、蔵元には注文のキャンセルや抗議が殺到。経営を支えていた地元取引先やファンからの信用は一瞬にして失墜しました。すでに抱えていた多額の負債に加え、販売停止状態に追い込まれたことで自力再建は完全に不可能となりました。
その後、笑亀酒造は事実上の事業停止・経営破綻を余儀なくされます。しかし、歴史ある酒造りの灯を絶やすまいと、県内外の支援企業や別の酒造会社が救済の手を差し伸べ、事業譲渡などの法的手続きを経てブランドの再編が行われました。現在、かつての経営体制から丸山一族は完全に排除され、新たな枠組みのもとで酒造りの再生が模索されていますが、地域に残された傷痕はあまりにも深いものがあります。