漫画やアニメのキャラクターを立体化する2.5次元ミュージカルの領域において、忍ミュは独自のポジションを築き上げている。単に容姿を模倣するだけでなく、生身の役者が息を吹き込む重厚な舞台演劇としての完成度が極めて高い。
女装姿での激しい殺陣やアクロバットは、肉体的にも極めてハードだ。裾を踏まない足さばき、着崩れを防ぐ体幹の強さ、そして何より「女性を演じる男たち」という二重の演技構造を破綻させない集中力が求められる。キャスト陣は日々の稽古で体幹を鍛え上げ、古典芸能や舞踊の要素まで取り入れながら役にアプローチする。その愚直なまでの役作りが、観客の没入感を極限まで高めている。