宇治橋周辺は、平安文学の最高峰『源氏物語』全五十四帖のうち、最後の十帖である「宇治十帖」の主舞台です。光源氏の死後、薫(かおる)と匂宮(におうのみや)、そして宇治の姫君たちが織りなす切ない恋模様は、宇治川の霧深い情景とともに描かれました。
宇治橋の西詰には、穏やかな表情で川のせせらぎを見つめる「紫式部像」が鎮座しています。背景に宇治橋の木製高欄と宇治川の清流が収まるこの場所は、宇治を代表する屈指の撮影スポットです。朝靄が立ち込める早朝や、夕日が水面を黄金色に染め上げる夕刻には、まるで平安時代にタイムスリップしたかのような幻想的な写真を収めることができます。