壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人が、傷を癒やすために隠れ住んだと伝わる日光市・湯西川温泉。山深きこの地には、現在も落人たちの生活様式や風習が色濃く残されています。「桓武平氏ゆかりの宿 揚羽」は、まさにその歴史背景を全身で体感できるコンセプト旅館として誕生しました。
一歩館内に足を踏み入れると、外の静寂とは打って変わり、豪壮な古民家建具や艶やかな色打掛、骨董品や甲冑が所狭しと並ぶ異空間が広がります。館内をほのかに照らす無数の行灯や提灯は、まるで平安・鎌倉の時代絵巻に迷い込んだかのような錯覚を覚える演出です。
一般的な近代ホテルとは一線を画すこの大胆な演出こそが、多くの旅行者を惹きつけてやまない理由の一つとなっています。日常の喧騒を完全に遮断し、歴史の余白に思いを馳せる特別なひとときがここにはあります。