阿部寛のキャリアを彩る代表作ドラマは、日本のテレビ史に刻まれる名作ばかりです。
2006年に放送された『結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)では、偏屈で独善的、皮肉屋でありながらどこか憎めない建築家・桑野信介を完璧に演じ切りました。クラシック音楽を大音量で指揮する姿や、一人焼肉を堪能するシュールな日常は社会現象となり、2019年の続編『まだ結婚できない男』でもその独特なキャラクター性は色褪せることがありませんでした。
さらに2015年から始まったTBS日曜劇場『下町ロケット』では、町工場のプライドを背負って巨大企業に立ち向かう熱き社長・佃航平を熱演。情熱的な演説と仲間を信じる愚直なリーダー像は日本中のビジネスパーソンの胸を打ち、高視聴率を連発しました。『ドラゴン桜』での元暴走族の熱血弁護士・桜木建二役も含め、「阿部寛が叫べば物語が動く」という確固たる信頼を視聴者に植え付けています。
近年でも日曜劇場『VIVANT』での公安警察官・野崎守役をはじめ、スケールの大きな作品で物語の屋台骨を支え続けており、作品ごとに全く異なる顔を見せる表現力は円熟味を増しています。