大型貨物自動車の最高速度90キロ引き上げ!現場の異変と全真相

大型貨物自動車の最高速度90キロ引き上げ!現場の異変と全真相

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今回の法改正における最大の技術的ポイントは、2003年から大型トラックに義務付けられている「速度抑制装置(スピードリミッター)」の設定値(時速90キロ)と、法定速度がようやく合致した点にあります。過去20年以上にわたり、「機械的には時速90キロまで加速できるのに、法律上は時速80キロで走らなければならない」というねじれ現象が続いていました。

しかし、これが現場に完全な平穏をもたらしたわけではありません。新たな火種となっているのが、「スピードメーターの誤差」と「タイヤ外径の摩耗」による実勢速度のズレです。国土交通省の保安基準では速度計の誤差許容範囲が定められていますが、トラックのスピードメーターが「90km/h」を指していても、GPSによる実測値では時速86〜88キロ程度しか出ていないケースが珍しくありません。

新車時の新品タイヤと、走行を重ねて溝が減ったタイヤでは外径が異なり、リミッターが燃料噴射をカットする実速度に数キロの差が生じます。この「時速2〜3キロの僅差」が、長距離ハイウェイ上で激しい追い越し合戦を誘発する要因となっています。後続のドライバーからすれば「あと時速3キロ速く走れるはずなのに、前走車が微妙に遅い」と感じ、じりじりと追い越しを試みることで、複数の走行車線を大型トラックが塞ぐ状態が各地で頻発しています。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。