無名だった寺島進の役者人生を大きく転換させたのが、映画監督・北野武(ビートたけし)との出会いです。1989年の映画『その男、凶暴につき』のオーディションに参加した際、その野性味あふれる佇まいと眼力が北野監督の目に留まり、映画界への本格的な足がかりを掴みます。
そして1993年、世界中を震撼させた名作『ソナチネ』において、北野組の重要キャストとして抜擢。沖縄の青い海を背景に、静かな狂気をたたえた若きヤクザ役を怪演し、国内外の映画関係者から絶賛を浴びました。
以降、『キッズ・リターン』『HANA-BI』『BROTHER』といった北野武監督の代表作に欠かせない常連俳優となり、世界最高峰のカンヌやベネチア国際映画祭のレッドカーペットを踏む実力派へと上り詰めました。