百人一首2番・持統天皇の真相|「春過ぎて」に隠された情念と政治的意図

百人一首2番・持統天皇の真相|「春過ぎて」に隠された情念と政治的意図

百人一首2番・持統天皇の真相|「春過ぎて」に隠された情念と政治的意図にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

Q1:天智天皇と持統天皇、天武天皇の家族関係はどうなっていたのですか?
A1:持統天皇(鸕野讃良皇女)の実父は天智天皇(第38代)です。そして彼女の夫となった天武天皇(第40代)は、天智天皇の同母弟です。つまり、持統天皇から見ると夫の天武天皇は「父の弟(叔父)」にあたります。古代の皇室においては血統の純血性を維持するため、叔父と姪の婚姻は一般的な慣習でした。

Q2:「衣ほすてふ」の「てふ」とは何ですか?なぜ「干している」と言い切らないのですか?
A2:「てふ」は古語の「といふ(〜という)」が発音変化したもので、伝聞を意味します。万葉集の原歌では「衣乾したり(ほしたり)」と断定していましたが、平安時代から鎌倉時代にかけて歌が伝承される中で、「夏になると神聖な衣を干すと言い伝えられている、あの香具山よ」という都人の雅やかな憧憬を込めた伝聞表現(衣ほすてふ)へと改編されました。

Q3:なぜ競技かるたで持統天皇の歌は初心者が真っ先に覚えるべき札と言われるのですか?
A3:決まり字が「はるす」の3文字であり、全100首の中で「はる…」と読まれた時点で「はるの」か「はるす」の2択に絞られるため、極めて聞き分けが容易だからです。また「春が過ぎたら衣を干す(はるす=ころもほす)」という明快なストーリーで暗記できるため、初心者指導の定番札となっています。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。