この広大な遊び場のルーツを辿ると、昭和34年の上皇明仁(当時の皇太子殿下)のご成婚に端を発する。国民から寄せられた多くの祝金を基金としてスタートした「皇太子殿下御成婚記念事業」により、旧日本軍の施設跡地が恒久的な児童福祉施設へと生まれ変わった。平和への祈りと子どもたちの健全育成という理念が、土台に深く刻まれている。
園内には世界的アーティストたちの情熱が息づく。世界的彫刻家イサム・ノグチが手がけた遊具や円形広場は、子どもたちの身体感覚を刺激する芸術作品そのものだ。さらに、メタボリズム建築を牽引した若き日の黒川紀章が設計に関わった施設など、モダニズム建築の遺産としても極めて高い学術的価値を誇っている。