加熱後に試験管に残った白い粉末は、元の粉末と何が違うのか。ここも出題者が好む比較ポイントだ。炭酸水素ナトリウムと、熱分解によって生じた炭酸ナトリウムは、一見どちらも同じ白い粉に見える。しかし、性質はまるで異なる。
水への溶けやすさを比べると、炭酸水素ナトリウムは水に溶けにくく、炭酸ナトリウムは非常によく溶ける。さらにフェノールフタレイン溶液を加えたときの反応が決定打となる。前者が薄い赤色(弱いアルカリ性)を示すのに対し、後者は濃い赤色(強いアルカリ性)を示す。この対比表を頭の中で即座に展開できるかどうかが、記述・選択肢問題での勝敗を分ける。