日本女子新体操界の歴史を振り返れば、高い柔軟性と圧倒的な表現力で世界にその名をとどろかせた喜田純鈴や、フェアリージャパンの中心選手として一時代を築き、引退後も多方面で競技の魅力を発信し続ける畠山愛理といったスター選手の存在がある。今大会のフロアに立った選手たちの姿には、まさに彼女たちが切り拓いてきた表現の系譜が色濃く受け継がれていた。
特にクラブやリボンで見せた優美なステップワークと、指先まで洗練された感情表現は、観客の心を掴んで離さない。新体操という競技が持つ華やかさと、極限の身体操作が融合したその演技は、往年の名選手たちの背中を追いかけ、日々血の滲むような練習を積み重ねてきた努力の結晶そのものである。