約6600万年前(白亜紀末期)、繁栄を誇った非鳥類型恐竜は地球上から突如として姿を消した。この「K-Pg境界」における大量絶滅の主因は、現在のメキシコ・ユカタン半島付近に衝突した直径約10キロメートルの巨大小惑星(チクシュルーブ衝突体)である。
衝突により発生したエネルギーは広島型原爆の数十億倍に達し、超巨大津波、大規模な森林火災、マグニチュード11以上の巨大地震を引き起こした。さらに致命的だったのは、大気中に巻き上げられた膨大な煤煙や硫酸塩エアロゾルが太陽光を遮断したことによる「衝突の冬(寒冷化)」と光合成の停止である。
植物が枯死したことで植物食恐竜が飢餓に陥り、それを餌とする肉食恐竜も連鎖的に倒れた。食物連鎖の崩壊に伴い、体重25キログラム以上の陸上大型動物は壊滅的な打撃を受けた。しかし、小型で多様な食性を持っていた鳥類型の獣脚類の一部がこのカタストロフを生き延び、現代の「鳥類」として地球上に生き続けている。