1回目の失格判定を受け、控室で泣き崩れた高梨選手。自らの失格によってチームの得点が1本分丸ごと「0点」となり、メダルの可能性が絶望的になったと感じた彼女の精神的ダメージは計り知れないものでした。
しかし、チームメイトである佐藤幸椰選手、伊東有彦監督、小林陵侑選手、伊藤有希選手らは「沙羅のせいじゃない」「次を楽しんで飛んでこい」と温かく抱きしめました。迎えた2回目、高梨選手は顔を真っ赤に腫らし、涙を流しながらスタート台に上がりました。極度の精神的プレッシャーの中で放った跳躍は98.5メートルの大ジャンプ。着地後、しゃがみこんで泣きじゃくる高梨選手をチーム全員が笑顔で迎え入れるシーンは、世界中のファンの胸を打ちました。
日本チームは最終的に脅威の追い上げを見せて4位に入賞。メダルには届かなかったものの、チームの絆を象徴する名場面として語り継がれています。
しかし、大会翌日の2月8日、高梨選手の公式Instagramに投稿された内容は、日本中にさらなる衝撃を与えました。投稿されたのは「真っ黒な画像」と、痛切な謝罪のメッセージでした。
手記には「今回、私の失格のせいで皆さんのメダルを奪ってしまったこと、深くお詫び申し上げます」「私のせいでチームの皆さんの努力を無駄にしてしまった」と、すべてを一身に背負い込む言葉が綴られていました。この公式コメントに対し、国内外のアスリートや著名人、一般ファンから数十万件を超える応援や「自分を責めないで」という温かいメッセージが殺到することとなったのです。