観光地で購入した土産物や通信販売の配送品を扱う際、最も警戒すべき落とし穴が「自然解凍」です。冷凍庫から取り出していも恋を室温にそのまま放置して食べようとする試みは、確実に期待を裏切る結果に終わります。
冷凍食品の科学において、マイナス1℃からプラス10℃前後の温度帯は、食品中のデンプンが最も急速に老化(劣化)する魔のゾーンとして知られています。自然解凍でじわじわと温度を上げてしまうと、生地の水分とデンプンが完全に分離し、結合が失われたまま常温に戻るため、噛んだ瞬間にモソモソとした不快な粉っぽさが口内に広がることになります。「自然解凍は絶対に避け、凍ったまま加熱機器へ投入する」というルールを徹底してください。
長期的な風味を維持するための賞味期限と保存方法についても正確な数値を把握しておく必要があります。菓匠右門が公表している基本データでは、冷蔵・常温配送時の賞味期限は発送日を含めて約6日間(季節や外気温により短縮あり)に設定されています。すぐに食べ切れない場合は、購入後速やかに冷凍庫へ移送するのが賢明です。
冷凍便で届いたもの、あるいは自宅で即座に冷凍保存したものは、約90日間の長期保存が可能です。家庭の冷凍庫内で霜が付いたり庫内臭が移ったりするのを防ぐため、個包装の上からさらにジッパー付き密閉保存袋へ入れ、空気を抜いて密閉保管するのが美味しさを長持ちさせる秘訣です。