ソフト・オン・デマンドの歩みを語る上で欠かせないのが、創業者である高橋がなり(本名:高橋裕知)氏の存在です。テレビ番組制作会社「IVSテレビ制作」で敏腕ディレクター・テリー伊藤氏らに師事し、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などを手がけた高橋氏は、バラエティ番組で培った過激で人間味あふれる演出力を武器に独立を果たしました。
しかし、独立直後は多額の借金を背負うなど順風満帆とは言えない状況に直面します。背水の陣で挑んだのが、1995年12月のソフト・オン・デマンド株式会社の設立でした。当時の成人向けビデオ業界はアングラ感が色濃く、流通構造も不透明な時代。そこで高橋氏は、徹底した「透明化」「オープンな企業経営」「テレビ仕込みのエンタメ演出」を持ち込みました。
パッケージの全面リニューアルや明朗会計な流通システムの構築、さらには自ら広告塔となってメディアへ露出するスタイルは瞬く間に話題を呼びました。アングラ産業を堂々たる一大エンタテインメントへと塗り替えたこの創業期の手腕こそが、SODのDNAの根底に息づいています。