物語の始まりは、日本テレビ放送網の人気看板番組『行列のできる法律相談所』だった。当時、磯野貴理子とバーテンダーとして働いていた高橋東吾氏の交際が公になり、番組内でサプライズの公開プロポーズが敢行された。スタジオの共演者たちが祝福の拍手を送る中、彼女は感涙にむせびながら指輪を受け取った。
当時、彼女は48歳、相手は24歳。親子ほども歳の離れた年の差婚は、大きな話題を呼ぶと同時に、一部からは冷ややかな視線も向けられていた。若き夫が手に入れた「有名タレントの夫」という肩書き。周囲の懸念をよそに、二人は仲睦まじい新婚生活をスタートさせたかに見えた。
しかし、メディアが報じる美談の裏側には、最初から埋めがたい価値観と経済的な格差が潜んでいた。一方は芸能界で長年キャリアを築き上げてきた一流芸能人。もう一方は社会人としてのキャリアを歩み始めたばかりの青年。このアンバランスな力関係が、後の関係破綻の種を静かに育てていくことになる。