岡本知高のコンサートに足を運ぶ観客を惹きつけてやまないのが、ステージ上で身に纏う豪華絢爛なオートクチュール・ドレスの数々です。「男性だからタキシード、女性だからドレスという固定観念にとらわれず、楽曲の壮大さや世界観を全身で表現したい」という美学のもと、専属デザイナーと丹念に作り上げられた衣装はまさに芸術品と呼ぶにふさわしい仕上がりを誇ります。
そんな彼の代名詞ともいえる代表曲が、ラヴェルの原曲に歌詞を乗せた『ボレロ(Bolero IV~New Breath~)』です。フジテレビ系フィギュアスケート中継のテーマ曲として長年親しまれ、浅田真央や羽生結弦をはじめとする数々の名スケーターたちの名場面を彩ってきました。
静寂から始まり、徐々に熱を帯びながらクライマックスへと昇華していく歌唱は圧巻の一言。プッチーニの歌劇『トゥーランドット』のアリア「誰も寝てはならぬ」や「アメイジング・グレイス」などと並び、万人の琴線に触れるマスターピースとして愛され続けています。