遠藤聖大を語る上で欠かせないのが、端正な顔立ちと清潔感のある佇まいが生み出した爆発的な人気です。入門直後、髪が伸び切らず髷を結えない「ざんばら髪」で横綱に挑む姿は、従来の相撲ファン層を超えて若い女性「スー女」を急増させました。大手食品メーカー「永谷園」のテレビCMに起用され、お茶づけを豪快にかき込む姿がお茶の間に浸透したことで、遠藤は大相撲の枠を超えた国民的人気アスリートへと成長しました。
そんな華やかなイメージの一方で、私生活においては徹底した秘密主義を貫いています。2019年5月に一般女性と結婚した際も、大々的な記者会見を開くことはなく、入籍から半年以上が経過した冬巡業の時期に静かに公表されました。相手の女性については「一般の方なので詳細は控えたい」として素性を公にせず、メディアの過剰な詮索から家族を頑なに守り続けています。
関係者の証言によると、妻は遠藤の過酷な減量や膝のリハビリテーションを献身的な食事管理で支えているとされ、派手な外食を好まず自宅で静かに身体を休める遠藤の生活基盤となっています。また、遠藤の故郷である石川県穴水町は、能登半島地震で甚大な被害を受けました。遠藤は公の場で多くを語ることはありませんでしたが、被災地の家族や地元住民のために多額の支援を行い、土俵で白星を届けることで故郷を励まし続けています。メディアで見せる精悍な姿の裏には、家族と故郷を誰よりも大切にする頑固なまでの誠実さが息づいています。