世界屈指の名門レーベルであるアイランド・レコード(Island Records)、そしてその親会社であるユニバーサル ミュージック グループ(Universal Music Group)の内部において、この楽曲のプロモーション方針を巡っては熾烈な議論が交わされていた。
メジャーレーベルが求める確実なヒットの方程式と、アーティストが守り抜こうとした純粋な作家性。商業的なプレッシャーが極限に達するなかで、最終的に選ばれたのは装飾のないアコースティックアレンジだった。結果としてこの決断が、後のグラミー賞(Grammy Awards)ノミネートへと続くアーティストとしての揺るぎない評価と信頼を勝ち取る決定打となった。妥協なきクリエイティブの衝突こそが、時代を超えるマスターピースを生み出した原動力だったのだ。