治療中の患者にとって最大の関心事は「この丸顔はいつ元の状態に戻るのか」という点です。結論から言えば、ステロイド薬の投与量が減量・中止されれば、ムーンフェイスは確実に元の状態へと戻ります。
病状が安定し、主治医の指導のもとでステロイドを少しずつ減らしていく(テーパリング)と、身体の代謝機能も本来のリズムを取り戻し始めます。一般的には、プレドニンの服用量が1日10mg前後、あるいは5mg以下まで減量された段階で脂肪の減少が実感できるようになります。
完全に薬の服用を終了した場合、投与終了から概ね2カ月から半年(6カ月)程度でフェイスラインは元通りに戻るケースがほとんどです。「一生戻らないのではないか」と強い恐怖を抱く方も少なくありませんが、不可逆的に脂肪が固定化されることは医学的にまずありません。薬が体から抜けていくプロセスとともに、焦らず時間をかけて見守ることが回復への鍵となります。