近年のギフト産業を取り巻く環境は、かつてない転換期を迎えている。高級ブランドのアイテムやカタログギフトをただ渡すだけの祝宴から、体験や感情の共有を重視するスタイルへと消費者の関心が移ってきた。その中心にあるのが、手紙やメッセージを通じた情緒的なつながりだ。
文具・ステーショナリー産業においても、この傾向は顕著に現れている。上質な紙の質感にこだわったグリーティングカードや、箔押し加工を施したバースデーカードの売れ行きが好調を維持している。デジタル全盛の時代にあえてフィジカルな手触りを選ぶ行為そのものが、特別な贅沢として捉え直されている証拠だろう。