頭皮の油分トラブルを「皮脂腺の活発さ」だけで語る時代は終わった。現在解明されているベタつきの最大要因の一つは、頭皮内部の極度な水分不足、いわゆる「インナードライ」による防御反応としての過剰皮脂分泌である。肌の角層水分量が低下すると、頭皮は外部刺激から自らを守るために油膜を急速に張ろうとする。つまり、乾いているからこそ油が出るのだ。
これに拍車をかけるのが日常に潜むNG習慣の数々だ。40度を超える熱いシャワーでの洗髪は、必要な保湿因子まで根こそぎ洗い流してしまう。また、コンディショナーやヘアオイルを頭皮の根元近くに塗布する行為や、自然乾燥による雑菌の繁殖、洗浄力の強すぎる高級アルコール系シャンプーでの1日2回以上の洗浄は、頭皮環境の崩壊を招く典型例にほかならない。