常に前向きで軽妙なオットーですが、その過去と経歴はリゼロ劇中でも屈指の壮絶さを極めています。親しみやすい笑顔の裏には、幼少期から青年期にかけて味わった壮絶な孤立と裏切りが存在します。
ルグニカ近隣の都市国家ピクトセで富裕な商人家庭の三男として生まれたオットーは、生まれつき発動していた「言霊の加護」を制御できず、四六時中頭の中に鳴り響く虫や小鳥の雑音に苦しめられ続けました。周囲からは「頭の狂った不気味な子供」と疎まれ、家族すら疲弊する中で、ある旅の医者との出会いによってようやく加護のオン・オフを制御する術を学びます。
しかし平穏は長く続きませんでした。商人として独立後、取引相手の貴族令嬢の横恋慕とそれに伴う嫉妬の陰謀に巻き込まれ、身に覚えのない罪を着せられて全財産を没収、命からがら故郷を追放されることになります。その後、起死回生を賭けて仕入れた油を運ぶ道中でナツキ・スバルと出会ったことが、彼の運命を大きく変える転換点となりました。
アニメ版でオットーの声を担当する声優の天﨑滉平氏は、過去の特番インタビューにおいて「オットーの持つ優しさは、自分自身が理不尽な苦痛や孤独の底を味わってきたからこそ生まれる本物の強さ」と語っており、その複雑な内面表現が見事な演技となって結実しています。