甘露寺蜜璃を語る上で欠かせないのが、蛇柱・伊黒小芭内との特別な関係性です。ファンから「おばみつ」の愛称で親しまれる二人は、蜜璃が入隊した当初から伊黒が緑色の縞模様の靴下を贈るなど、言葉には出さずとも互いを特別視していました。
凄惨を極めた鬼舞辻無惨との最終決戦において、甘露寺蜜璃は顔面や左腕に重傷を負いながらも、素手で無惨の腕を引きちぎるという凄まじい執念を見せます。しかし激闘の代償は大きく、無惨討伐の直後、二人は静かに最期の時を迎えることになりました。
死の淵で交わされた二人の会話は、本作屈指の名場面です。「私、伊黒さんが好き」「今度生まれてきたら、私のことお嫁さんにしてくれる?」と涙ながらに告げる蜜璃に対し、伊黒は自らの想いを伝えて優しく包み込みます。この悲恋は、現代を舞台にした最終話にて、定食屋を営む夫婦として転生し幸せに暮らす来世という形で美しく結実しました。