NPB(日本プロ野球)の舞台で過ごした5年間は、大谷にとって圧倒的な助走期間だった。入団初年度の2013年、投手として3勝、野手として3本塁打を記録。翌2014年には史上初となる「10勝・10本塁打」を達成し、懐疑的な声を力づくでねじ伏せた。球速は160km/hを超え、打球速度は並の助っ人外国人を遥かに凌駕するレベルへと達した。
2016年のパ・リーグ優勝と日本一。あのシーズンで見せた165km/hの日本最速球(当時)と指名打者解除でのリアル二刀流出場は、今や伝説として語り継がれている。日本ハムという自由で革新的な育成環境があったからこそ、大谷の才能は歪められることなく、世界規格へと巨大化したのである。