この猛烈な暑さをもたらしている主犯は、上空に居座る二重の高気圧構造だけではない。日本海側や山沿いから吹き下ろす気流が断熱圧縮によって温度を跳ね上げるフェーン現象が、局地的な極小空間で猛威を振るっている。
さらに大都市圏では、密集するビル群や密集した空調室外機、アスファルト舗装の蓄熱によるヒートアイランド現象が拍車をかけている。熱の逃げ場を失った都市空間は夜間になっても気温が下がらず、コンクリートが放熱を続ける悪循環に陥っている。自然現象と都市構造の歪みが重なり合い、逃げ場のない熱の檻を作り出しているのだ。