デジタル機器がこれらの記号を正確に画面へレンダリングする背景には、長年にわたる文字コード標準化の格闘があった。初期のコンピュータ環境において、「々」や「〃」は文字なのか記号なのかという分類論争が絶えなかったのだ。
日本の文字コード規格であるJIS X 0213では、これら踊り字の性質を厳密に定義し、印刷・出版現場で求められる約物(やくもの)としてのコードポイントを割り当てた。さらに、東洋文字のデジタル化において世界的な権威であるKen Lunde氏らの尽力により、Unicode Consortiumが管理するUnicode規格(CJK Symbols and Punctuationブロック)へ正確に組み込まれた歴史がある。
この国際標準化を経たからこそ、世界中のWebブラウザやスマートフォンで文字化けすることなく、私たちの画面上に同じく記号が表示されている。