神戸市が主導する拠点駅周辺の再開発において、中核をなす取り組みが「西神戸医療センター再整備事業」だ。現病院の老朽化対策と高度医療機能のさらなる拡充を目指し、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅に近接するエリアへの移転が進められている。久元喜造市長が推し進める都市空間の再構築政策とも合致し、駅前という抜群の立地を生かしたアクセス環境の整備が急ピッチで展開中だ。
本計画の事業主体である地方独立行政法人 神戸市民病院機構は、市内の市民病院群のネットワークを統括し、安定した医療提供体制を構築してきた。新病院の建設により、その基盤は一段と強固なものとなる。周辺エリアは単なる住宅地にとどまらず、先進的な医療・ヘルスケア産業が集積する未来型の都市拠点へと変貌を遂げつつある。駅改札からのバリアフリー動線や、バス・タクシーロータリーとの円滑な接続など、患者や高齢者の通院負担を大幅に減らす工夫が各所に施されている点も注目に値する。