日本の政治・行政を語る上で避けて通れないのが、行政府の長がどのように国会と対峙しているかという点です。現首相である石破茂氏や、前首相の岸田文雄氏が舵取りを担ってきた政権運営を振り返ると、その権力の源泉がどこにあるかが浮かび上がります。
内閣総理大臣は、国会議員の中から衆議院と参議院の指名によって選出されます。とりわけ衆議院の指名が優先されるため、与党である自由民主党の総裁選の結果がそのまま総理大臣の指名に直結する仕組みとなっています。総理大臣は「衆議院の解散権」という強大な権限を握っており、この行使判断一つで政治勢力図を一変させることができます。大臣への指名権と解散権という二大刀を所持している点こそが、総理大臣を絶対的な存在たらしめている理由です。